子どもが所属している部活動では、外部の競技経験者が監督として指導しています。その様子を子どもづてに聞いていると、「あれ?」と首をかしげたくなるような指導をしていることがよくあり、気になっています。

(質問者:東京/高2女子・母)

A監督を信じ、ほどよい距離感を保って見守る。

監督としての立場から言わせていただくと、指導に関しては、我々を信頼し、任せてもらえるとありがたいです。監督に指導者としての人格と能力が備わっていることは大前提として、保護者の方には、我が子を監督に託し、自身は一歩引いた立場で見守ってほしいと思います。たまに見受けるのが、監督がチーム全体のことを考えて指導しているところに、自分の子どもだけを見て、「うちの子の出番が少ない」「指導がおかしいのではないか」などと意見する保護者です。そのスポーツについては、保護者よりも監督の方が詳しいわけですから、ある部分だけを切り取ってすぐに問題視されると、監督は指導力を十分発揮することが難しくなり、保護者の指摘が逆効果になってしまう恐れがあります。ただ、中には教育活動から逸脱した指導や問題行動を起こす監督もいます。保護者は監督に全くかかわらないということではなく、「遠くから見られている」といったことを監督に感じさせるくらいの距離感を保つのがよいのではないでしょうか。そして、-もし、常識外の指導が見られた場合は、すぐに保護者が状況を確認したり、学校に相談したりすべきなのは、言うまでもありません。