小学5年生の息子は、自分で意欲的に学習する習慣があり、成績もよい方です。中学受験のことを考えると、そろそろ塾に入れようかと思うのですが、既にサッカーとスイミングを習っているため、それらと塾の日が重なってしまい、本人もどちらを優先すべきかを決めかねています。親としても、公立中学に進んで高校受験で頑張ればよいのか、今せっかくよい感じで勉強に取り組めているので、今のうちから中学受験を目標に、勉強中心の生活にシフトする方がよいのか、どちらが本人にとってよいのかが分からず、悩んでいます。
(質問者:滋賀県/小5男子・母)
A親子でよく話し合った上で、子どもの意思を尊重する
主体的な学習態度が育っており、成績もよく、スポーツも頑張っているとは、素晴らしいですね。それだけ毎日を一生懸命に過ごしているのであれば、親子でよく話し合った上で、最終的には子どもの意思を尊重するのがよいと思います。
保護者の考えを押しつける形になってしまうと、もし思い通りの結果にならなかった場合に、子どもは保護者のせいだと感じてしまう可能性があります。子どもの進路について、保護者の考えを優先したくなる気持ちもあるかもしれませんが、自分で考えて決めることを優先した方がいいです。
話し合いをする時は、保護者の希望に沿うような誘導的な話し合いは避けましょう。子どもにはすぐにばれてしまいますし、保護者を喜ばせようとして、本心とは異なる判断をしてしまうことがあります。子どもを保護者の夢を実現するための手段にせず、本人が心から納得して判断できるようにしてあげましょう。
話し合う時は、ホワイトボードや大きめの紙などを用意して、そこに書きながら話し合うと効果的です。例えば、ホワイトボードの全面に大きな十字の線を引いて4つの区画をつくります。左側に「習い事を続けて高校受験」、右側に「習い事を控えて中学受験」、上半分を「メリット」、下半分を「デメリット」の記入欄として、それぞれにあてはまる事柄を書き出していきます。書き出したことを見ながら話し合うと、論点が整理されて分かりやすくなります。