Q暗記のコツを知りたい

徹底的に音読することです。学校の授業に関する内容を暗記したい場合、教科書が最もお薦めです。教科書を繰り返し音読してみましょう。一般的に、五感を活用するほど記憶は残りやすくなると言われています。音読すると、自分の目で見て口から出した音を耳で聞いている状態になります。文字をただ目で追うよりも、読む＝視覚、聞く＝聴覚の両方を活用するため、記憶に残りやすくなるのです。中学校段階であれば、教科書に書かれていることがテストで出題されますから、定期テスト対策の観点からも、音読の対象として教科書はまさにうってつけです。できれば、自分が音読している音声をスマートフォンなどで録音して聞き返すと、さらに効果的です。

もし余裕があれば、教師になったつもりで、授業する様子を自分で撮影するのもよいと思います。学習内容を解説しながらキーワードをホワイトボードに書いたり、問題を出題して解説したりしている様子を録画して、親や友だちに見せて感想を聞くとよいでしょう。

海外の有名な学習モデルに「ラーニング・ピラミッド」というものがあります。それによると、先生の話を聞いたり、書かれたものを読んだりするだけのインプット学習よりも、問題を解いたり、学んだ内容を他者に教えたりするアウトプット学習の方が、学習内容の定着率が高いとされています。もちろん、授業を聞くことも、テキストを読むことも、どちらもとても大切ですが、そうしたインプット学習に加えてアウトプット学習も取り入れることで、学びの質が高まります。