高校1年生の息子は、定期テストではよい点が取れるのですが、模擬試験や実力テストになると、思ったほど点数が取れないようです。定期テストに向けた勉強と模擬試験や実力テストに向けた勉強、どちらを優先すればよいのでしょうか
(質問者:和歌山県/高1男子・母)
A定期テスト対策を優先して土台固めを。それぞれのテストは目的が異なることも理解する
定期テストと模擬試験・実力テストを比べた場合、出題範囲が広くなく、授業で学習した内容から出題される定期テストの方が点数を取りやすいのが一般的です。ですから、お子さんだけに起きている現象ではないと思います。定期テストは出題範囲が決まっているため対策を立てやすく、難易度は易しいはずです。一方、模擬試験や実力テストは出題範囲が広く、受験者の得点に差が生じるように作られているテストです。そのため、いわゆる難問も出ますし、平均得点も低くなります。つまり、定期テストは、授業で学習した内容の理解度を測るためのもので、模擬試験や実力テストは、得点に差をつけて順位をつけるためのものであり、テストの目的に違いがあるのです。目的が異なれば、問題の作り方や難易度が異なるのも当然ですよね。両者の違いをまずは保護者自身が理解し、それをお子さんに説明してあげるのもよいかもしれません。
どちらの勉強を優先すべきかという点については、まずは定期テストに向けた勉強を優先すべきです。定期テストでよい点が取れれば子どもに自信がつき、内申点も上がります。定期テストが終わったら、模擬試験や実力テストに向けた勉強に取り組みます。そもそも定期テストができなければ、難易度の高い問題を含む模擬試験や実力テストで得点できないのは明らかです。まずは定期テストに向けた勉強をすることで、基礎学力をしっかりと身につけましょう。