現在中学2年生の長男についてです。1学期から学校を休みがちになりました。クラスメートとトラブルがあったようですが、親である私たちには何も話してくれませんでした。毎朝、頭痛や腹痛、睡眠不足などの体調不良を訴え、学校に行くことができません。成績も最下位で、習い事も休みがちになり、ついには学習塾にも足を運ぶことができなくなりました。だんだんと食欲が落ちて元気もなくなり、笑顔が消えました。夏休み中は友だちと電話やゲームをして過ごし、昼夜が逆転した生活でした。2学期以降は元気になりつつあり、友だちに誘われて互いの家付近で遊ぶなど、楽しそうにはしています。とは言え、学校にはほぼ登校せず、必要な時以外は自分の部屋にこもっています。このまま学校に行かなくなったらどうしようと心配に思っています。息子からは、私の存在がストレスであり、怒りっぽいからもっと優しくしてほしいと言われました。確かに健康面や生活サイクル、勉強など、気になることについて厳しい言葉を投げかけたこともあります。しかし、たとえ優しく接して何かを約束しても、それを守ってくれず、改善の様子が見られないので悲しくなります。息子に対してどのように接すればよいのか分かりません。
(質問者:岡山県/中2男子・母)
A学校に行かせることにこだわり過ぎない
不登校の要因はほとんどの場合、複数の要素が重なっているものです。お子さんの場合も、学業不振や友人とのトラブルなど、複数の出来事が関連し合って学校に行かなくなっているのだと思います。あるいは、もともと学校での集団行動が苦手だったり、生活リズムが生まれつきの夜型で、朝起きるのがつらかったりするのかもしれません。また、思春期に起こりやすい起立性調節障害のために朝起きられず、食欲不振や頭痛などの身体症状が表れていることも考えられます。
不登校の我が子を、何とか学校に行かせたいと焦る気持ちは分かります。しかし、そもそも学校に行くことは子どもが幸せになるための手段の1つに過ぎません。幸せになるための手段は1つだけではありませんし、学校に行くことが唯一の最善の方法であるとは限りません。今はホームスクールやフリースクール、オンラインとの併用学習など、学びの選択肢が増えつつあります。学校での学習が難しい場合は、通学することにこだわり過ぎてはいけません。まずは子どもが居心地よく過ごせる場所をつくることを優先しましょう。そして、好きなことに打ち込める時間をたっぷりとつくり、子どもがリラックスして心身の健康を取り戻すことの方が大切です。結果的に、無理に学校に連れて行くよりも、子どもを幸せな状態にしてあげられることも少なくありません。