部活動や、学校から出される課題のため、睡眠時間が短くなっています。
中学校の時よりも、科目が大幅に増え、全部を満遍なく勉強する時間がないようです。受験に必要な教科・科目を早くから絞らせるべきでしょうか。
通学時間に英単語を覚えるなど、時間を有効活用するようにはしているようですが、それでも時間が足りない様子です。
1日の時間の使い方について、アドバイスをお願いします。
(質問者:北海道/高1男子・母)
A時には優先順位の低い物事を手放す勇気が大切であることを伝える。
パワフルに頑張っていますね! ただ、忙しくて大変だからと言って、高校1年生のうちから、大学受験に必要か否かで、学習する教科・科目を絞るのはお勧めできません。まだ時間があるうちは満遍なく学習に取り組んでおいた方が、志望校の選択肢が広がりますし、何より、これからの社会では、幅広い教養の土台が求められます。大学入試の内容も変化しており、知識だけではなく、知識を活用して自分の考えを論理的に表現することができるか、卒業後も社会に積極的にかかわろうとする人材かどうかを大学は見ようする傾向が強まっています。何より高校は、大学に入るための準備期間というだけではありません。今を楽しみ、充実した毎日を送ることが、人としての豊かさや思慮の深さにつながり、結果的に入試にもよい影響を及ぼすと思います。また、高校生活に慣れて要領をつかめれば、体力面での成長にも後押されて、時間に対するゆとりが出てくるはずです。本人の成長を信じて見守っていきましょう。
ただし、忙し過ぎて眠れない、食欲がないといった症状が子どもに見られる時や、子どもがストレスを抱えていると感じた場合は、子どもの話を聞き、優先度の低い物事を手放す提案をしてみてください。抱えている物事に優先順位をつけてみるのも、よい経験になるはずです。これまで頑張ってきた子どもほど、取り組んでいることを手放したがらないものですが、そういった時こそ親の出番です。ただし、あくまで最終決定は子どもに委ねましょう。また、高校生であれば、時間管理術を身につけさせるのもよいですね。例えば、大人が使っているような手帳を使ってゴールを明確にしたり、To Doリストを作ったりしてもよいでしょう。