子どもが、具体的な志望校や学部などを教えてくれません。どうしようと思っているのか聞くと、うっとうしそうな顔をして、自分の部屋に行ってしまいます。県のトップの進学校に通っているため、勉強は頑張っています。どうすれば、子どもの希望進路を聞き出せるでしょうか。

(質問者:岐阜県/高2男子・母)

A焦らず、普段の会話を積極的に聞く中で、子どもが話したくなる環境をつくる。

尋ねても言わない背景には、反対されそうだ、言っても分かってもらえないだろう、など何らかの理由があるはずです。それを根掘り葉掘り聞き出そうとすると、子どもの態度は硬化するばかりで、逆効果です。いつかふと、言いたくなる時が必ず来ますので、それまでは子どもを信じて待ちましょう。そして、話してくれる時が来たら、気分よく話させてあげましょう。

志望校のことを話したいと思うような環境を普段からつくっておくことも重要です。基本は子どもの話を聞くことです。親が聞きたいことを聞くのではなく、子どものために聞くという姿勢が大切です。子どもがふと何かを話し始めたら、「へえー、そうなのね」と、興味を持って聞きましょう。うなづき、オウム返しなども駆使して、子どもの話を積極的に聞いてみてください。助言などは求められない限りは不要です。親としての意見を言いたい場合は、「それについて、お母さんの意見を言ってもいいかな?」などと、ワンクッションを置いてから話すようにしましょう。子どもが話しかけてきたからチャンス! とばかりに、受験や進路選択の話題にすぐにつなげようとするのは、気持ちは分かりますが、やめましょう。ポイントは焦らないことです。まずは親子の関係構築から進めていきましょう。