コロナ禍が続く中、おつき合いをしている子どもたちは、家の中でデートすることが多くなっているようです。娘の周囲には、性病にかかったり、妊娠したりする子もいます。ますます性教育の大切さを感じていますが、学校でどこまで教えているのかは分かりません。家庭でも性のことはきちんと教えた方がよいのでしょうか。その場合は、どのように教えたらよいでしょうか。

(質問者:静岡/高2女子・母)

Aまずは子どもが性について話しやすそうな人が誰かを考えて

子どもにとってどのような相手や環境だと、性のことについて最も話しやすいのかを、子どもの年齢や性格に合わせて考えましょう。性教育は非常に大切なことですが、性的なことを親から言われるのを嫌がる子どももいます。私自身、学生時代に父から「彼女はいるのか」と言われることでさえ、とても不快でした。そういった子どもにとっては、親から性教育を受けるのは耐えがたい苦痛でしかありません。普段から何でも話し合う友だちのような親子関係であれば話してもよさそうですが、必ずしも親が無理に話す必要はないと思います。どういった人の声なら子どもは素直に耳を傾けるのか、一般論としては言うのは難しいのですが、距離が少し遠い人に依頼して、「今、梅毒が流行っているようだよ」などと、性に関する最近のニュースから始めて、話題を徐々に深めていってもらうのもよいでしょう。