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新学習指導要領に対応した 大学入試をテーマとするオンラインセミナー
【当日動画&質問回答】オンラインセミナー「高大接続の視点で見通す 2025年度大学入試」

2022/11/25 09:00

VIEW next 編集部・ベネッセ文教総研・ベネッセ教育情報センターによる共同企画で、『VIEW next』高校版10月号の特集テーマ(=新学習指導要領に対応した2025 年度大学入試)と連動したオンラインセミナーを開催しました。

 

当日は、第1部として、ベネッセより、セミナー開催時点の2025年度大学入試の最新情報の提供と、今後の見通し及び高校における課題整理をした上で、第2部として、高校と大学の先生方に、25 年度入試を始めとするこれからの大学入試について、語り合っていただきました。

 

本記事は、セミナー当日の模様を収録した動画と、参加者から寄せられたご質問に対する登壇者のご回答で構成しています。今後の生徒への指導や支援の方向性を考えるヒントとして、ぜひご覧ください。

 

なお、2025 年度大学入試の最新情報は、ベネッセハイスクールオンラインの「新課程」ページにて順次公開していますので、ご活用ください。

開催概要

日時:2022 年11月11日(金)16 時00 分~17 時30 分
形式:オンライン(ライブ配信)

プログラム:

【第1部】情報提供
 高校教育・大学入試・大学教育・社会のトレンドと、2025年度大学入試の見通し
【第2部】パネルディスカッション
 高大接続の視点で語り合う、これからの大学入試
パネルディスカッション登壇者 :
青山学院大学学長 阪本 浩
佐賀大学副学長 西郡 大
山形県立山形北高校1学年主任 鈴木佳徳
京都府・京都市立堀川高校進路指導主事 滝本梨恵子(録画登壇)

【動画】はじめに

本セミナーの実施背景・目的

【動画】第1部:情報提供

高校教育・大学入試・大学教育・社会のトレンドと、
2025年度大学入試の見通し

※11月9日に大学入試センターから公表された、2025年度大学入試に係る大学入学共通テストの試作問題の解説も行いました。

【動画】第2部:パネルディスカッション

高大接続の視点で語り合う、これからの大学入試

【動画】まとめ

本セミナーのまとめ

【Q&A】セミナー当日、お寄せいただいたご質問へのご回答

大学入試で生徒の主体性を評価する方法について、詳しく教えてください。なぜ、その方法で主体性が評価できているのか、そして、どのように評価の公平性を担保されているのかについても、お答えいただける範囲で結構ですので教えてください。

【青山学院大学学長 阪本 浩】
 ご質問ありがとうございます。
 総合型選抜や学校推薦型選抜では、高校での学びや諸活動等から身につけてきた力を、面接や志望理由書などを通して受験者自らの言葉でお示しいただくとともに、併せて、高校からの推薦書や調査書などをもって総合的に評価しています。
 また、これまでの歩みや習得した力の評価だけでなく、大学入学後の学びの計画などをあらかじめそれぞれの学部学科が定めたルーブリック(評価基準)を評価者が共有し、それに基づき、丁寧かつ公平な評価をしています。
 その詳細については、合否判定にかかわる事項となりますので、以上のような回答となりますことをご理解願います。
【佐賀大学副学長 西郡 大】
 ご質問ありがとうございます。
 まず、セミナーで触れた「特色加点制度」は、いわゆる「主体性評価」を目的としたものではありません(ただし、便宜的に主体性評価と位置づけることはあります)。したがって、本制度によって「主体性が評価できている」とは認識していません(主体性評価に関する検証も行っていません)。むしろ、本制度は、「志願者本人が自分の高校時代の取り組みを振り返る機会を入試プロセスに組み込み、適性や志向とのすり合わせを自ら行ってもらう」ことを目的としており、共通テストの自己採点結果のみに依拠した大学・学部選択をすることにより生じるミスマッチの回避を目指しています。
 また、加点については、「専門分野に対する強い興味・関心及び主体的に学び続けようとする意欲と態度」、「自ら学びを深めようとする行動や姿勢を通して、本学部の教育・研究活動を活性化できる可能性」というアドミッション・ポリシー(AP)の観点から大枠の採点基準を作成し、総合的・定性的に評価しています。採点の考え方としては、特に優秀な申請内容と極端にAPを踏まえていない申請内容については大きく得点差をつけるものの(両者とも少数)、明確な根拠をもって評価することが難しいもの(大半の申請が該当)については、APに沿って相応のことが記載されていれば、あまり得点差をつけずに一定の加点をしています。加えて、電子的に書類審査の採点を行うシステムを導入し(自動採点ではありません)、採点者間で極端に評価が割れる場合などは自動的に検知し、採点者間で協議することで評価の信頼性を高めています。
 本制度に関するこれまで行った検証結果によると、未申請者よりも申請者の方が大学・学部にとって望ましい学生像に近い傾向が見られます。任意申請の仕組みにおいて、あえて申請するという行為自体が「学びに向かう態度」の一部を反映しているのかもしれません。そして、この数年間の入試において、本制度があることによって合否が入れ替わるのは申請者と未申請者の数名程度です(申請者が逆転合格)。つまり、申請の内容(得点差)ではなく、申請の有無が合否を決定づけています(2022年度入試の大学全体の申請率:前期58.8%、後期40.4%)。

調査書の最後のページの備考欄について、一般選抜においてはどのような扱いになるのか、教えてください。

【青山学院大学学長 阪本 浩】

ご質問ありがとうございます。

本学の一般選抜では、当該試験教科科目の結果をもって合否判定をしておりますが、大規模な天災などにより前記をもって合否判定が困難となった際には調査書等を活用して総合的な評価をする場合があります。

 

【佐賀大学副学長 西郡 大】

ご質問ありがとうございます。

佐賀大学の一般選抜においては、調査書の当該部分が合否決定の材料になることはありません。調査書は、直接的な選考資料ではなく補助的な資料として扱います。

青山学院大学の経済学部・理工学部の大学入試において、現状、総合問題を出題していないのはなぜか、教えてください。

【青山学院大学学長 阪本 浩】

ご質問ありがとうございます。

それぞれの学部では、入学後の学部教育にスムーズに接続し得るに必要な力を測るため、所定の方式や教科科目、配点を示して評価をしております。

本セミナーと連動した
『VIEW next』高校版2022年度10月号はこちら

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