
文部科学省=東京都千代田区
文部科学省は、教職員の働き方改革に向け、校務での生成AI(人工知能)の活用例を盛り込んだ教育委員会向けの手引を作成する。教育現場では教員の授業以外の負担の重さが課題となっており、授業の準備や学校運営に生成AIを使うことで業務効率化につながった好事例を紹介し、活用を促す。年度内にまとめる予定だ。
文科省は2024年度から、一部の学校で生成AIを活用する実証事業を実施。学習指導要領を踏まえた授業指導案を検討したり、小テストを作ったりして、授業の準備にかかる時間を削減した事例があった。時間割の作成や学校ホームページの記事執筆などに利用した学校もある。
個人情報などを取り扱えるよう、セキュリティー対策を行った上で生成AIを活用する実証事業も行い、生徒の通知表に記載する「所見」や教員研修の報告書の作成で業務量を削減する効果が見られた。手引ではこれらの内容を解説する。
実証事業の対象校以外でも、文科省のガイドラインに基づき生成AIを使うことは可能。ただ、同省が全国の公立小中学校などを対象に行った調査では、25年度に校務で生成AIを活用した教職員が半数以上いる学校は約17%にとどまった。同省は手引を通じ、活用を全国に広げる考えだ。


