息子は、小学校時代は外でずっと遊んでいるタイプの子どもでした。公立中学校に入学してからは、教科の成績はオール5かそれに近いことが多く、部活動のテニスも市内レベルでは好成績です。ただ、勉強にせよ、部活動にせよ、本人に向いているから好成績が収められているだけで、努力はあまりしていないと思います(オンラインゲームをしている時間が長いです)。本人は進路先として市内の進学校を考えているようですが、塾の先生からは、しっかり勉強すれば県のトップ校に合格できると言われました。親としても、将来に向けて努力をして前に進んでいく経験をしてもらいたいと思い、進路や勉強のこと、テニスのことを話しましたが、なかなか響かず、せっかく力があるのにもったいないと思ってしまいます。どのような声かけを息子にすれば、高い目標にチャレンジしたくなってもらえるでしょうか。
(質問者:神奈川県/中3男子・父 )
A憧れや尊敬の対象となる人に出会う経験を用意する
余力を持ちながらマイペースで頑張る息子さんに育っていますね。そういったタイプの子どもは、親の言うことに一応耳を傾け、判断材料の1つにはします。しかし、より強い影響を受けるのは、本人が尊敬する人の存在です。
ある有名な起業家は、難関中高一貫校に入学したものの成績が振るわず、いわゆる「くすぶって」いた状態でした。それが高校時代にNASAのプログラムに参加し、日本人宇宙飛行士から声をかけられたことがきっかけで、目が覚めたと言います。猛勉強をして志望大学に合格し、宇宙関連の会社を起業。その着眼点や功績から、世界中で数々の賞を受賞しています。彼が一念発起して起こしたビジネスのアイデアの源となったのは、日本人宇宙飛行士からの一言でした。そして、そのNASAのプログラムに応募したのは彼の母親でした。つまり、母親もまた、子どもの心に影響を及ぼす経験を提供したのです。そのように、子どもが憧れや尊敬の対象となる人に出会ったり、心が動いたりする経験のきっかけを保護者がつくれるとよいと思います。地力はあるのですから、もし県のトップ校に進まなくても、どこかのタイミングでぐっと伸びていくはずです。それまで様々な体験をさせるなど、焦らずに長い目で見守っていきましょう。


