『VIEW next』高校版　2023年度 6月号

創刊400号を迎えて
いつも弊誌『VIEW next』高校版をお読みいただき、誠にありがとうございます。
　1974年に前身の『進研ニュース』を創刊して以来、『VIEW21』、そして『VIEWnext』と名称を変更しながら発刊を重ね、今号で400号を迎えました。読者の先生方を始め、これまでご支援を賜りました皆様に、厚く御礼申し上げます。
　400号に至るまでのこの約50年の間に社会は大きく変化し、それとともに教育現場も変化してきました。その変化は、学習指導要領等の学習内容に関することから、大学入試制度等の仕組みやICT等の教育・学習環境に関すること、そして教育観や指導観といった教師のあり方の変化まで、多岐にわたってきたことと思います。中でも昨今は、学校や教師、学びの“ あり方” の変化に衆目が集まっています。
　この“ あり方” は、弊誌が先生方とともに最も考えてきたことの１つです。「進路指導のあり方」「学校教育目標のあり方」「授業と評価のあり方」など、様々な側面から、その時代の、そしてその先の高校教育のあり方を、先生方の声に耳を傾けながら考えてまいりました。
　例えば、「学習評価」であれば、「次につながる学習評価」（弊誌2020年12月号・特集）、「どうすればつながる？　観点別評価と指導・学習改善」（弊誌2023年２月号・特集）などと、そのあり方を示しました。もちろん、先生方が直面されている問題を解決するためには、具体的な評価の方法や実践の事例などをお伝えする必要がありますし、その点も大切にしてまいりました。ただ、背景にある目的やねらい、本質を押さえることで、具体的な方法や事例は、よりお役立ていただけるものとなります。
　そのように、“ あり方” は考えや行動の基点になるものかと思います。それを教えてくださったのは、弊誌の取材を通じて出会ったある先生でした。先生は、「どうありたいのか？」を、生徒や同僚だけではなく、自分自身に問い続け、それを教育活動の軸としているとおっしゃいました。そのお話を伺った時、“ あり方”を考えることは普遍ではあるけれども、その答えは時と状況によって変わる、すなわち不易と流行の両面を持っているのが“ あり方” である─だからこそ弊誌は、高校教育の“ あり方” を考え続けてきたのだと、改めて認識しました。
　これからも先生方とともに“ あり方” を考えることを大切にし、次の100号に向けて歩みを続けて参ります。その1 歩目となる今号も、これからの高校教育のあり方について考える特集を組んでおります。そして、より読みやすく、活用していただける媒体となるよう、今号から誌面のあり方を変革しています。ぜひ、ご覧ください。
　今後とも、ご指導、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

特集全体の誌面記事はこちらからダウンロードしていただけます。

千葉県・私立渋谷教育学園幕張中学校高校卒業　　立崎　乃衣（たつざき　のい）

福島県立福島高校３年生　伊関　佳純（いせき　かずみ）

内閣府認定特区高等学校　明蓬館（めいほうかん）高校　岐阜SNEC３年生　
清水　陸志（りくし）

学習院大学文学部教授、中央教育審議会委員　秋田　喜代美

静岡県立小山（おやま）高校　美那川（みながわ）　雄一
静岡県立静岡東高校　神谷　隼基（かみや　としき）

東京大学文科三類１年生（長崎県立諫早（いさはや）高校卒業）岸 ふみ
長崎県立諫早（いさはや）高校　後田　康蔵（うしろだ　こうぞう）
國學院大學　人間開発学部初等教育学科　教授　田村 学

―静岡県・富士市立高校高校の実践から考える―

実践事例　宮城県角田（かくだ）高校と宮城県教育庁の取り組み
識者の提言　愛媛大学大学院教育学研究科　教授　露口　健司

株式会社ベネッセコーポレーション 学校カンパニー長　田村　隆憲

長崎県立大村高校

東京都立三鷹中等教育学校　能城　茂雄（のしろ　しげお）
静岡県立小山（おやま）高校　美那川（みながわ）　雄一

山形県立東桜学館中学校・高校　山口　和彦

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山口県立岩国総合高校　川端　雄也

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