【パリ時事】フランス各地で6日、大勢の高校生が学校での学習環境の改善を求め、街頭デモを行った。大学生や労組関係者も合流し、AFP通信によると主催者発表で45万人(内務省推計25万6000人)が参加。大半は平和的な抗議だったが、一部は警官隊と衝突し、騒然となった。

 この日は首都パリなどの高校が生徒による封鎖に遭い、全国891校で授業に支障が出た。5日には北部ランスで、警官隊が威嚇で投げた音響弾で15歳の少年が片手を失う大けがをするなど、負傷者が相次いでいる。

 抗議行動は9月に始まり、急進左派政党「不屈のフランス」の後押しを得て全国に拡大した。実質的党首で若者に支持されるジャンリュック・メランション氏(75)は来春の大統領選挙に出馬する意向で、右派系メディアの世論調査では回答者の55%が「高校生は利用されている」との見方を示した。

 ルコルニュ首相は4日、老朽化した校舎・設備の刷新や教員拡充、教育予算の増額検討など「高校生の訴えへの対応」を約束。一方、メランション氏は「6日は出発点。(高校生の)動員と政治意識の高まりを2027年につなげる」と、抗議行動の強化を促した。