奈良市教育委員会は7日、平城京跡の発掘調査で、古代律令制下の下層身分「奴婢(ぬひ)」の売買を記した木簡が出土したと発表した。具体的な奴婢の売買記録の木簡が見つかったのは全国初という。

 木簡は平城京南東の「東市(ひがしいち)」があったとされる場所近くの井戸跡から出土した。8世紀後半の奈良後期の作成と考えられ、表面に「婢□須良売(すらめ)年廿七(二七)價(価)銭捌(八)貫文」(□は判読不能)などと記されていた。「□須良売」という名の27歳の女性を8貫文(現在の価値で約240万円)で売り渡したという内容で、売り主が役所に提出した申請書類とみられるという。