自己肯定感を持った大人に育ってほしいと思っていますが、どうしても悪いところを叱ってしまい、日々反省しています。褒めることと叱ることのバランスや、子どもの自己肯定感を育むコツを教えてほしいです。

(質問者:岩手県/小4男子)

Aリフレーミングの考え方で、その子の得意なことや長所を見つける

子どもを褒める時はまず、その子の得意なことや長所を見つけましょう。その際、「リフレーミング」という考え方が参考になります。相手の欠点やよくないところは、見方を少し変えてみると、その人の長所として見ることができます。例えば、テストの点数が悪くても気にしない子は、見方を変えればポジティブ思考の持ち主と捉えることができ、その子の立派な長所と言えます。リフレーミングによって子どもの得意なことや長所をたくさん見つけると、叱る場面が減り、褒める場面が増えるはずです。また、叱ってしまう場面の多くは、その背後に保護者のエゴがあります。子どもにこうしてほしい、こうあってほしいといった保護者の願望通りにいかない時に、保護者自身がイラっとして声を荒らげてしまうのです。心あたりがあれば、保護者自身がそうした気持ちを自制するよう、努力したいものです。ただし、子育てをしている以上、命や犯罪にかかわること、礼儀を欠くことなどをした場合などは、子どもの目を見て厳しく諭してください。

自己肯定感を高めるために家庭でできることの1つが、家の手伝いです。子どもに誰かの役に立っている気持ちを持たせることが大切で、小さな子ならば靴をそろえてくれただけでも褒めてあげてください。日々のごく小さな頑張りや手伝いを褒め、「あなたのおかげで助かった」と感謝すると、子どもは自信をつけていきます。やがて、他の物事に対しても自分はできるかもしれないと思うようになり、頑張る原動力になっていくでしょう。