学校でタブレットを使った授業が始まり、家にもタブレットを持ち帰ってきます。我が家にはゲーム機がないこともあってか、ゲーム感覚でずっとドリルを解いています。勉強をしているので止めにくいのですが、長時間の使用で、視力低下や肩凝りなどの健康面に影響しないかが気になります。

(質問者:広島県/小4男子・母)

A信頼関係を築いてから、客観的な理由とともに思いを伝える

まず、勉強していることを褒めてあげましょう。「頑張っているね」「勉強が好きっていいね」など、どのような言葉でも構いません。褒められた子どもは、自分が認められたことを喜び、親を信頼するようになります。
そのように温かい雰囲気になってから、子どもに話したいことを伝えましょう。信頼関係を築けていれば、子どもは親の話に耳を傾けてくれるはずです。そうした雰囲気をつくるという発想自体がないと、いきなり「画面ばかり見ていてはダメでしょう。目が悪くなるんだから」と言ってしまいがちです。しかし、それでは子どもが心を閉ざしてしまいます。

次に、単に使用の中止を伝えるのではなく、「あなたの健康が心配だから言っている」ということを伝えます。長時間画面を見続けると目によくないことは、子どもにも漠然と分かっています。ただ、詳しい理由などは知りません。
そこで保護者が、子どもの知識を補足して「啓発」するのです。「連続○時間以上見続けると視力が低下する」「〇〇の姿勢で画面を見るとよい」といった情報は、インターネットでも容易に調べることができますから、そうした明確な根拠を基に情報を伝えながら、どうしてほしいのかを話しましょう。

関連して、保護者は、ご自身の行動にも気を配りたいものです。「姿勢が悪くならないように椅子の高さを調節する」「暗い場所でタブレットを見続けないように照明を点灯する」など、視聴環境に気配りをする親の様子を子どもは見ています。親がしているのを見ると、子どもも気をつけなければならないと思うようになります。