我が子は周りが気になって、自分のことに集中できません。それなのに人の世話ばかり焼いていて、自分のするべきことをおろそかにしてしまう傾向があります。どうすればよいでしょうか。

(質問者:愛知/小3男子・母)

A子どもの特性に合わせてサポートする

お子さんは人に頼ったり、頼られたりするのが心地よく、誰かと一緒に何かをするのが好きなタイプなのだと思います。ですから、保護者が自分のすべきことをきちんとやってほしいと思うがあまり、「そんなことよりも自分のことをやりなさい」と、子どもを1人きりにして無理に集中を促すことは逆効果です。むしろ、コミュニケーションが取れる相手がいる状態で取り組ませる方がよいでしょう。勉強であれば、保護者が子どもと一緒に取り組むとか、その日に学んだことを説明してもらうことなどが一案です。さらに、学習内容について保護者が質問すれば、子どもは自分のことに関心を持ってもらえたという気持ちからやる気が高まるとともに、教えることで子ども自身の理解度も高まります。

アメリカの心理学研究者による「多重知能理論」という有名な理論では、人間の知能は複数あることを提唱しています。その1つの「対人的知能」は人の表情や声、動きに敏感で、他者の気持ちを察することにたけているかどうかを示す知能で、その知能が高い人は集団活動に参加することを好み、他者を助けたり、他者に教えたりすることを進んで行い、集団の中にいることを快適に感じるそうです。質問者のお子さんは社交的かつ話し好きで、言葉のキャッチボールが得意なのではないでしょうか。恐らく対人的知能が優れているのでしょう。その長所を潰すことなく、できるだけ双方向のコミュニケーションの中で、するべきことを自然に行える状態を目指したサポートをしていっていただきたいと思います。