『VIEW next』教育委員会版 2025年度 Vol.1
特集
教育データを生かして育成する自己調整能力
2022 年にデジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省より共同で示された「教育データ利活用ロードマップ」には、2025年頃までに目指す姿として、「データの標準化によりEBPMの推進や新たな教授法・学習法の創出」が掲げられている。各自治体は、これまでデバイスやネットワーク等のインフラを整備し、子どもや教員が端末を日常的に使えるように研修や実践を積み上げてきた。それと並行して、子どもの学びや生活に関するデータも日々蓄積されてきたが、それらをどのように分析して、児童生徒の資質・能力の向上に生かすかについては、道半ばだ。そして、2030 年頃までに目指す姿である「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる」を実現する上でも子どもたちに育む必要性が高い資質・能力の1つが「自己調整能力」である。そこで今号では、教育データを生かした自己調整能力の育成における教育委員会のあり方について考える。
有識者提言
学びや成長の記録を活用し、子どもが自分で学びを調整する力を育む
~桃山学院大学 人間教育学部 准教授 木村明憲
ベネッセ教育総合研究所 主席研究員 木村治生
事例1
学びの過程を端末で共有。子どもは学びの選択肢を広げ、教員は迅速に授業を改善
~埼玉県 久喜市教育委員会
事例2
学び・生活のデータをダッシュボードで一元表示。学びと心の状態の振り返りに生かす
~神奈川県 横浜市教育委員会
連載
教育長の視点~その先にあるもの~ ダイジェスト
青森県青森市/福島県いわき市/静岡県浜松市
青森市の工藤教育長、いわき市の服部教育長、浜松市の野秋教育長の視点を、それぞれ詳しく紹介します。
教委の新規事業実現までのストーリー
第5回
学習支援ソフトウェアとICT支援員の一体採用で授業におけるICT活用率が大幅に向上
~岡山県 岡山市教育委員会
Benesse Report データで教育を読む
第27回
親子の会話の経年変化と、家庭背景による違い
牧瀬先生解説 教育×シティプロモーション 先進事例紹介
第4回
英語教育×茨城県猿島郡境町
境町はどのような教育施策を行っているのか、その財源はどう確保しているのかをご紹介します。
Reader's VIEW
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