生成AIを学校内外で利用する子どもは増えています。一方、総務省の調査を見ると、子どもに限らない「学習や教育支援」におけるAI利用には、国による違いが見られます。日本で「定期的に利用している」人は9.7%で、米国33.5%、ドイツ29.2%、中国38.6%を大きく下回りました。

さらに日本では、「利用する必要がない」が28.6%、「利用したくない」が13.1%と、いずれも4カ国で最も高くなっています。日本の大人は、諸外国と比べて学びにAIを取り入れることに慎重という結果です。

しかし、子どもは日常的に、時には教員や保護者の目の届かないところでもAIに触れています。AIの進歩は速く、何が役立ち、どんなリスクがあるのかは、実際に使ってみなければ分かりません。だからこそ、子どもに使い方を教える前に、教員や保護者など大人がAIを使い、効果と限界を実感することが重要です。

OECDなどが示すAIリテラシーも、子どもだけに知識を教えることではなく、大人がAIとの関わり方を理解し、子どもたちと接することを求めています。大人が学び手となることが、子どものより良いAI活用を支えるのではないでしょうか。

(ベネッセ教育総合研究所 研究員 北條大樹)

出典)総務省「国内外における最新の情報通信技術の研究開発及びデジタル活用の動向に関する
調査結果」(2026)を元に作成
※枠内の数値構成比(%)。四捨五入のため合計が.%にならない国があります

「日本教育新聞」令和8年9月14日号より

※本記事は「日本教育新聞」の連載コーナー「データで見るこども 教員 保護者」の内容をウェブサイト向けに再編集したものです。データをもとにした様々な教育トピックに関する解説を、隔週でお送りいたします。

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